2021年12月03日 19:35

「L8020乳酸菌」を通じた歯の健康維持を提唱する、L8020協議会は、「口から始まる認知症予防プロジェクト」を発足。プロジェクト第2弾として、9月17日~10月15日の期間、50歳~75歳の男女226人を対象に、「口腔内のジンジバリス菌保菌検査」を実施、その結果を公開した。
ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)とは、10~20種類ほど確認されている歯周病菌の一種で、数百種類いると言われている口腔常在菌の中で最も病原性を示す。歯と歯茎の隙間に付着した歯垢(プラーク)内で、ジンジパインというタンパク質分解酵素を生成し、糖やタンパクなどを取り込み増殖。やがて歯周組織内部に潜り込み、ジンジパインにより歯肉などのタンパク質で出来た歯周辺組織を破壊し、炎症(歯周病)を引き起こす。
インターネット調査の結果、全体の4割以上がマスクを着用する生活の中で「口のネバつき(50.8%)」や「口臭(42.9%)」を感じていることが判明。「口のネバつき」や「口臭」は歯周病菌が原因であることが多い。今回の検査の結果では、50歳以上の2人に1人(54%)からジンジバリス菌が検出される結果となり、「口のネバつき」や「口臭」を実感した人とほぼ同等の割合となった。
鶴見大学名誉教授・花田信弘教授は、「ジンジバリス菌は口臭だけでなく、アルツハイマー型認知症をはじめとする様々な病気の原因の1つと言われている。口臭を感じる人は、ジンジバリス菌を保菌している可能性が高いため、今まで以上にオーラルケアを意識して」と見解を述べた。