2021年12月03日 12:05

日本の英語を考える会は、「日本の英語オブザイヤー2021」を発表した。

日本の英語を考える会は、公共の場における「日本の英語」を「伝わる英語」へと改善していくことをめざし、2020年発足。日英同時通訳の第一人者である鶴田知佳子さん(東京女子大学教授、東京外国語大学名誉教授)が会長を務める。内外主要メディアへの発信や、行政・自治体への英語表記改善提案等を行っている。

今回、日本独自の「和製英語」と、英語圏では使われていない不自然な英語表記による「伝わらない英語」の中から、2021年を象徴するワードを選出するためにアンケートを実施(期間11月23日~30日)。一般投票の結果、「日本の英語オブザイヤー2021」を選出した。

「和製英語」部門では、日本語による投票、英語による投票、ともにコロナ禍を象徴するワードである「ウィズコロナ」が選ばれた。感染対策を講じながらコロナウイルスと共存する生活のありかたを意味する「ウィズコロナ」という使い方は、英語圏では見かけない。「ウィズコロナ時代を生き抜く」「ウィズコロナとアフターコロナに向けた出口戦略」等というように、ウィズとコロナを組み合わせて一語とし名詞や形容詞的に使うのは、日本独特の表現だ。「伝わらない英語」部門は、日本語による投票と、英語による投票で結果が異なり、日本語投票では「Digital Agency(デジタル庁)」が、英語投票では「New-style corona virus(新型コロナウイルス)」が選出された。

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