2021年11月22日 19:59

大日本印刷(DNP)は、同社が運営する活字と本づくりに関する文化施設「市谷の杜 本と活字館」において、DNPのオリジナル書体「秀英体」をテーマにした企画展「秀英体111 秀英体ってどんな形?」を11月11日より開催する。
秀英体は、1876年に創業した、大日本印刷の前身の1社である秀英舎の時代から、100年以上にわたって開発を続けているオリジナル書体。1912年には、タイトル等に使う大きな「初号」から、ルビ等に使う小さい「八号」まで、各活字サイズの秀英体の明朝体が揃った。完成した秀英体は、築地体と並んで「和文活字の二大潮流」と評され、現在の多様なフォントデザインにも大きな影響を与えている。
今回の企画展では、大日本印刷のオリジナル書体「秀英体」の中から、本文用の「秀英明朝」と見出し用の「秀英初号明朝」の形に注目。秀英明朝は、例えば平仮名の「い」が1画である(つながっている)といった特徴を持っており、一筆書きになっている秀英明朝の平仮名を組み合わせた「文字の迷路」をポスターにして展示する(ポスターは持ち帰り可能)。明治時代に誕生した秀英初号明朝は、毛筆で書いたような勢いのある自由な線が特徴。文字の形・特徴を捉えたイラストと組み合わせることで、わかりやすく展示する。
入場料金は無料(完全予約制)。会期は11月11日~2022年2月27日(月曜・火曜休館、祝日の場合は開館)。場所は「市谷の杜 本と活字館」(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1)。