2021年11月22日 19:58

マンダムは、宇宙飛行士の宇宙での生活環境に適したボディペーパー「ギャツビー スペースシャワーペーパー」を開発し、ISS(国際宇宙ステーション)へ搭載されることが決定した。
同製品は、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の取り組みである「宇宙生活/地上生活に共通する課題テーマ・解決策の募集(2020年)」でISS搭載候補品に選定された「ISSで快適に使用できるボディペーパー」を、JAXAの助言を得ながらマンダム独自の技術を用いて開発したもの。アルコール不使用でも心地よい清涼感が得られる同製品は、2022年秋以降にISSに滞在する宇宙飛行士の快適な生活を支えるアイテムとして搭載される予定だ。
ISS内ではエタノール等の「揮発性水溶性成分」について、使用が厳しく制限されている。これらの成分は、宇宙生活の生命維持に不可欠な「空気」と「水」を再生する環境制御系システムの性能に悪影響を及ぼすことから、一般的なボディペーパーに汎用されるエタノールを配合することができない。そこで、マンダムが2005年から取り組んでいるTRPチャネル研究から生まれたKai-tech技術を応用することで、エタノールフリーでも快適な心地よさを実現した。この技術は宇宙生活の課題を解決するだけでなく、地上の暮らしの課題も解決できる技術だ。アルコールの使用に制限がある環境や、肌へのアルコール使用が苦手な人にも役立つことから、新たなウォンツや市場の創造に繋がると考えている。