2021年11月22日 19:30

大阪府住宅供給公社は、「第1回ねやがわ建築賞(主催:寝屋川市)」において、リノベーション・リフォーム部門で「優秀賞」を受賞した。同公社は府内において、子育て世帯等の若年層を誘引する団地再生プロジェクトを手掛けている。今回の受賞は、2018年春に完成した香里三井C団地(寝屋川市)のリノベーション「ニコイチ」の取り組みが高く評価されたもの。
「ニコイチ」は、住戸プランを広く民間から公募し、時代のニーズを捉えた多様なライフスタイルのコンセプトを持つ、デザイン性の高いプランのリノベーション。郊外型住宅団地における人口減少や少子高齢化の問題、また、老朽化する住宅ストックが現在の居住ニーズを満たしていないという課題の解決を図ることを目指した。
既存の団地の間取り(45平方メートル )から大きく形を変えた90平方メートルの広々とした間取りにリノベーションし、今までにない新しい価値を創出。それにより、特に若年層に対して団地暮らしの魅力をアピールする、公社独自の取り組みとなっている。香里三井C団地では、2018年春にパーシモンヒルズアーキテクツ一級建築事務所の設計により、5戸完成した。
選考委員からは、「築50年以上経過した古い団地において、隣り合う住戸をつなげて90平方メートル の広い住戸とすることで、高齢化した団地に若年層を呼び込んでいる。また、DIYも許可されており、住み手のライフスタイルに合わせた住戸となっている」と評価された。詳しくはこちら。