2021年09月09日 17:01

CCCマーケティングとTポイント・ジャパンは、中高生から20代の若者世代と政治・社会をつなぐソーシャルプロジェクト「学校総選挙プロジェクト」に取り組んでいる。このたび同プロジェクトでは、47都道府県の教育委員会の協力のもと、各都道府県立の全日制高等学校3205校を対象に「選べる制服」の採用率を初めて調査した。

従来、学校の制服は「男子はズボン、女子はスカート」と規定されていたが、昨今では、気候の変化や本人の意向に合わせて着用する制服を選択できる「選べる制服」の認知が高まってきている。同プロジェクトでは、多くの生徒が自分らしく快適な学校生活を送れるよう、「選べる制服」を採用する学校が増えていくことを目的に、6月より「選べる制服 について考えるキャンペーン」を実施。

今回の「女子スラックス制服」採用率調査では、制服が指定されている学校のうち、女子スラックスが制服として用意されている学校の割合を導き出した。加えて、トランスジェンダーの生徒が実質的なカミングアウトになることを避けるため、「異装届」や「特別な理由の提出」が必要な学校、また「男子生徒の制服を着用する」ことになる学校は「採用なし」として集計した。

その結果、日本全国での採用率は44.4%。また都道府県別の採用率トップ5は、1位「長野県」(87.8%)、2位「滋賀県」(86.4%)、3位「神奈川県」(84.3%)、4位「千葉県」(77.3%)、5位「大阪府」(75.2%)であることが判明。その一方で、女子スラックス制服の採用率が10%を下回る地域もあることが分かった。