2021年09月09日 16:07

9月16日、木と漆、自然と共に生きてきた日本人の原点を掘り下げながら、「漆器の基本」を楽しく知ることのできる「漆器入門講座」が開催される。本講座では、漆器本来のもっている魅力を引き出し、漆器とは何かが丁寧に説明される。

解説は、会津漆器の産地で商品企画やウルシの木の育成に携わる、「漆とロック」の貝沼さん。どうして漆器は赤と黒なのか、産地によって特徴はあるのか、漆器の鑑賞のポイント等、漆器に関する素朴な疑問や日常的な扱い方から奥深い話まで、漆器を通じた日本の歴史や文化が学べる。

一見、敷居が高そうに感じてしまう漆器だが、本当は、縄文時代から日本人が育んできたやさしい暮らしの道具。木のぬくもりと優しい肌触りを感じられる漆器は、日々使い込むことで味わいが増し、塗り直せば次の世代へと受け継ぐことができる。また、世界遺産登録され世界中で人気が高まっている和食についても、漆器なくしては成り立たない。今、SDGsが世界中で注目を集めているが、大量生産品使い捨ての暮らしから、丁寧に作られたものを長く使い、自然を守り、文化を育てる暮らしへと関心がシフトする傾向もある。そのようなエシカルなライフスタイルの大切さを、漆器の物語を通じて理解してほしいとしている。

外国人ゲストに漆器の魅力を伝えたい人など、主な対象は通訳案内士や通訳ガイドだが、誰でも参加可能。開催はオンライン(zoom)、開催日時は9月16日19時~20時30分。詳しくはこちら