2021年09月06日 11:09

ユーグレナとジーンクエストは、東北大学病院総合感染症科と共同で、新型コロナウイルスワクチンによる副反応とヒト遺伝子多型の関連研究を、9月より開始する。

新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスであるSARS-CoV-2に対するワクチンは、日本でも2021年から接種が進められている。諸外国では3回目の接種が推進される動きもある一方で、新型コロナワクチンによる副反応には、発熱、接種部位反応、全身性反応等が多数報告されており、その発生には個人差が確認されている。これらの個人差にヒト遺伝子多型が影響している可能性は考えられるが、この関連を調査した研究例は現在のところ確認されていない。そこで、同研究では、新型コロナワクチン接種による副反応の個人差とゲノムワイドな一塩基多型(SNPs)を調査することにより、ワクチンの接種の副反応に関する深い知見を得ることを目的とする。

既にユーグレナ社あるいはジーンクエスト社の提供する個人向け遺伝子解析サービスを通じて遺伝子情報を解析済みの人を対象に、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後の副反応についてのアンケート調査を実施することにより、ワクチン接種による副反応の個人差とゲノムワイドな一塩基多型(SNPs)、特に既に新型コロナウイルス感染症の重症化との関連が報告されているSNPsとの関連を解析する。このことにより、ワクチンの接種の副反応に関する深い知見を得ることが想定され、ワクチンの接種による各副反応に関する遺伝的個人差の特徴を明らかにすることができると考えられる。

ユーグレナ / ジーンクエスト