2021年08月26日 13:42

凸版印刷と東京都プリプレス・トッパン(TPT)は、車いす利用者の日常を豊かにする情報をまとめたバリアフリー情報サイト「らくゆく」の提供を8月25日に開始した。
近年、バリアフリーなまちづくりが全国で進められているが、実際にはまだ課題も多く、車いす利用者が外出すると「車いすで通れる道がわからない」「車いすで利用できるトイレが見つからない」といったアクシデントが頻発し、それがストレスとなって外出意欲が低下してしまうという問題があった。このような状況下で凸版印刷とTPTは、より多くの車いす利用者が、物理的・心理的なバリアを感じることなく自由に外出し、積極的に社会に参加するための一助となるよう、精度の高いバリアフリー情報とお役立ち機能を一つに集約させた、毎日を楽しむ在宅・外出支援サービス「らくゆく」の提供を開始した。
「らくゆく」には、障がい者雇用の促進を目的として設立されたTPTの社員を中心とした車いす利用者自らが、実際に現地に行って調査したマップ情報が掲載されている。通常のルートとは異なる車いす利用者が移動しやすい目的地までのルート、ルート上の段差や傾斜といった路面情報はもちろん、多目的トイレの位置情報や内部写真など、事前調査結果で車いす利用者にニーズが高かった情報をきめ細かに掲載する。その他の機能は、車いす特有のトラブル解決につながる緊急連絡先情報や、毎日を楽しむ情報満載「RAKUYUKU STYLE」など。さらに、家にいながらでも観光気分を味わえるコンテンツも準備中だ。
利用料は無料。