2021年08月20日 15:21

ワイヤレス給電専業メーカーのビー・アンド・プラスが、従来比200%のAGV/ロボット向けワイヤレス充電システムを開発した。工場内の省人化が進む中、無人搬送車やロボットの活用による搬送の自動化が広がっている。この自動化を支える技術として活用が進んでいるのが、ワイヤレス充電。

AGVやロボットがステーションに停止している間に、ワイヤレスでバッテリーの充電を行うことで、バッテリー切れを起こすことなく、装置の連続稼働を実現させる。この度リリースされたRCS2000-24V仕様は、2KWの大容量でワイヤレスによる自動充電が可能。ハイパワーによる充電で、急速充電や大容量バッテリーを積んだ電動車両への適用など、活用範囲が広がる。

当該システムは、4つのユニットによって構成されており、電源ユニットと送電ヘッドは充電ステーション側に、受電ヘッドと充電ユニットは車両側にそれぞれ設置される。送電ヘッドと受電ヘッドが対向すると、自動的にヘッドが検出され、充電ユニットからバッテリーに対して最大2kWの充電が開始。またヘッドの対向状態が途切れると電力伝送は停止し、送電ヘッドは待機状態となる。当該システムを導入することで、簡単にバッテリーのワイヤレス自動充電を構築することが可能になる。

また今回の製品では、世界最小クラスのサイズ感を実現。特に充電ユニットについて、kW当たりの体積比では、従来製品に対して約70%であり、競合他社と比べると半分以下となっている。