2021年07月02日 17:35

三菱商事と昭文社ホールディングスの子会社であるマップルは、両社のノウハウとHERE社の位置情報技術を融合した、観光サービスの共同検討に関する覚書を締結。今般、スマートシティを掲げる福島県会津若松市において、地域の移動需要創出に向けた実証実験を、会津若松観光ビューローの協力の下で開始した。
本覚書を基にした共同検討により、三菱商事は、HEREのデジタル技術を活用した位置情報サービスのリアルビジネスへの実装と、各地方の観光業向けを中心とした横展開によるノウハウを蓄積。マップルは、地図や観光コンテンツを活用した地方活性化を推進する。
実証実験では、東北有数の観光スポット「鶴ヶ城」の訪問客に対して、HEREのルーティング機能等を活用して、地域の魅力的なスポットを巡るコースを提示。ユーザーは、自分の嗜好に合ったコースを選択できる。また、ワンストップで会津若松観光ビューローの運営するレンタサイクルの予約も可能となり、スムーズな移動体験を支援する。レンタサイクルの活用により、旅行者は城下町特有の複雑な路地もスムーズに移動でき、また、自動車からの乗り換えによる渋滞緩和や環境負荷の軽減も期待できる。
さらに、ユーザーの属性・嗜好情報とレンタサイクルのGPS機器から取得できる移動情報を掛け合わせ、HEREロケーションプラットフォーム上で可視化・分析。その分析結果を、新たな地域需要の創出、パーソナライズされた旅程提案、ストレスフリーな移動体験の実現に向けて活用していく。