2021年05月26日 16:56

ダイヤ工業は、鳥取県農林水産部農業振興監経営支援課の協力の元、鳥取県内の耕種農家を対象に「DARWING Hakobelude (ダーウィン ハコベルデ) 」の機能評価のために実証実験を5月より開始した。

一般的なアシストスーツは、軽量とされるものでも約3~4kg程度の重量がある。作業中に身体をひねる、乗り物に乗る等の動作を装着したまま行う事は難しく、複合的な動きが多い農業現場での活用においては課題があった。「DARWING Hakobelude 」は約800gの軽さで衣服のように着用できることから、作業中に発生する複合的な動きに対応できる。農作業でのアシストスーツ導入において大きな課題となってきた「重い」「動きづらい」といった困りごとを解決し、農業のスマート化に向けて実用性が高いと考え、今回の実証に至った。

今回の検証は、水稲栽培における苗箱の運搬作業で使用。水を含んだ苗箱は約4kgの重さがあり、多い日では1日700箱の苗箱を軽トラックの荷台から積み下ろし、腰をかがめて1枚ずつ圃場に並べていくため、腰にかかる負担も大きい。モニターに協力した水稲農家は「装着することで持ち上げ、積み下ろし、苗箱並べの作業がスムーズになり、腰にかかる負担がラクになった。収穫後の米袋(30kg)の運搬作業でも活用できそう」とコメント。

今後は水稲栽培以外においても、鳥取の特産品である梨、スイカ栽培等に対象を拡大。大学等の研究機関の協力を仰ぎながら実証実験を進め、活用効果のある作目及び作業内容を確認する。