2021年05月10日 14:04

TechMagicは、飲食店向けにアルコールドリンクを自動で提供するロボットの研究開発を2020年から開始、現在、原理検証(PoC)が完了し、実証実験に向けて調整を進めており、今年下半期には実際の店舗に導入する予定だ。
同ロボットはアルコールドリンクの提供に必要な最小単位のロボットユニットで設計されており、それらを組み合わせることで様々な店舗への導入が可能な仕様になっている。また、同ロボットが導入されることで、店舗スタッフの生産性向上に加え、コロナ禍においては、省人化による厨房内の密の回避や、食品と人との接触機会の低減を実現し、飲食店の感染症対策に貢献していく。
これまで、複数のドリンクメニューを1台で、かつ自動で提供できるものはなかった。同ロボットはロボットアームが各ディスペンサーから必要材料を自動で抽出し、組み合わせることで、複数種類のドリンクを1台で、かつ自動で提供することができる。また、液体が目一杯入ったグラスを移動させる際、高速にグラスを移動させると液体がこぼれてしまうため、移動速度増加による高速化には限界がある。同ロボットの開発において、移動中のグラスを敢えて傾けることにより、液体がこぼれないようにすることに成功した。このことにより、ドリンク1杯あたり30秒での提供が可能となった。さらに、同ロボットはドリンクグラスを供給する機構を備え、ドリンクを注ぐ直前でグラスの急速冷却を行う。冷えたドリンクグラスを使用することで、触感のクオリティを落とすことなく本格的なドリンクを提供できる。