2021年04月13日 17:46

島根県本土からおよそ60km離れた隠岐諸島の中にある、人口約2200人の海士町は、このたび「ないものはない」ブランドサイトを開設した。

「ないものはない」は、2011年に、海士町とデザイナーの梅原真さんとの対話の中から、海士町を象徴する言葉、島らしい生き方や魅力、個性を堂々と表現する言葉として生まれたもの。「ないものはなくていい」「大切なものはすべてここにある」 という意味が込められている。それから10年、「ないものはない」を海士町らしさを表現する言葉に留まらず、これからの持続可能な社会に必要な価値観として国内外へ発信するべく、ブランドサイトを開設した。

サイトでは「ないものはない」を感じさせる言葉を掲載しながら、海士町の特産品やエピソードなどをまとめている。「島のインスタ」では「#島じゃ常識」でインスタにあげると、サイトにみんなの「ないものはない」が載る仕組み。英訳ページも併設し、グローカル(グローバル・ローカル)に展開している。また「ないものはない」を、様々なPRに活用できるようロゴ化した。

海士町は、「自立・挑戦・交流」を町政の経営指針に掲げ、島国であるが故の価値や生き様を島内外に発信しながら、様々な分野で島の生き残りをかけた挑戦を続けている。今後も島の歴史や伝統文化を「継承」し、島に根付いた半農半漁の暮らし、地域の絆や信頼から生まれる支え合いの気持ちを大切にしながら、「団結」して、みんなでしゃばる島づくりを目指す。