2021年04月06日 16:58

資生堂は、デジタル疲労によって、心身の疲労感の増大だけでなく、肌状態が変化することを発見。また、シークワーサーエキスが肌のバリア機能や保湿機能に重要な酵素カスパーゼ14の発現を高めることを見出した。
同社は30年以上前から若年層肌研究やストレス研究に着手しており、様々なストレスが肌に与える影響について研究してきた。今回は、GenZなどデジタルネイティブと呼ばれる現代の若者の生活スタイルに着目。デジタル疲労が肌に与える影響について、独自の試験系を構築することで評価することに成功した。
本研究では、視覚や聴覚からの多くの情報を同時に処理するデジタル疲労課題を実施することにより、デジタル疲労状態を再現して肌状態の変化を観察。被験者に、一定時間デジタル疲労課題に取り組んでもらい、それを数日間にわたり繰り返した。その結果、デジタル疲労課題を繰り返し実施した後には、心身の疲労感が増大するとともに、酸化ダメージ要因の一つであるポルフィリンが増加することを確認。さらに正常ではない角層細胞の割合が増えることや、肌のバリア機能が悪化することがわかった。つまり、デジタル疲労後には、肌本来が持つ肌のバリア機能が悪化し、肌荒れが引き起こされる可能性がある。
今後も、企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD (ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」の実現を目指し、一人ひとりが自分らしく健やかで美しい肌になれるアプローチを進めていく。