2021年04月05日 14:31

伊澤タオルは、東レとの共同企画により、新しいタオル製品「3Dタオル(スリーディータオル)」を開発した。
現在、広く使われている綿100%タオルには長い歴史があり、高い吸水性、やわらかい風合い、低コストで大量生産が可能である等、多くのメリットがある。反面、綿は植物を原料とする天然素材である為、性能の改善に限界があるのも確か。特に、速乾性の悪さ、洗濯を繰り返すことによる風合い劣化・⽑⽻落ち等といった問題は高い壁となって立ちはだかっていた。そうした課題の対策技術として、化学繊維を利用したタオル開発が様々に行われてきたが、こうしたタオルは吸水性の低下や風合いの悪化、毛羽脱落の増加など、むしろデメリットのほうが多く、普及に至っていないのが現状だ。
今回、大手繊維メーカーの東レと当課題に取り組み、「3Dタオル」という一つの答えを出すことに成功した。第一に、従来のタオルとは一線を画す使用感を実現。綿100%タオルの長所である高い吸水性、風合いの良さはそのままに、ネックであった速乾性は従来品と比較して乾燥時間が約2/3と大幅に減少。洗濯を繰り返すことで発生する風合いの劣化、⽑⽻落ちも飛躍的に改善した。第二に、綿100%タオルを大きく凌駕する環境保全性能を達成。化学繊維を取り入れることで、リサイクル素材の活用が可能となった。また、高い速乾性による節電・節水効果も大きく、乾燥機を使用した場合、約30%の電力が節約できることを確認した。
5月よりAmazon(日本)にて販売開始予定。その他大手小売店より順次販売開始予定。