2021年03月26日 18:45

凸版印刷は、遠隔地にいる人と体験を共有できるウェアラブルデバイス「IoANeck(TM)(IoAネック)」を2019年9月に開発。このたび「IoANeck(TM)」を製品化し、簡単に遠隔体験サービスを導入できる「IoA遠隔体験サービスパック」を、4月より提供開始する。

新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、博物館や企業のショールームなど体験施設の運用方法の変更が迫られ、遠隔による施設案内・商談に対応できるサービスのニーズが高まっている。Web会議システムやライブ配信などを用いた方式が模索されているが、遠隔地のユーザーに現地ならではの体験を提供できるレベルに到達できていない。

凸版印刷が提供開始した「IoA遠隔体験サービスパック」は、自分がそこにいるかのような感覚で遠隔体験を可能にする「IoA仮想テレポーテーション」技術と、「IoANeck™」の製品版を組み合わせたもの。

企業ショールームに導入することで、海外からの見学対応も可能。他拠点のショールーム同士をつなぎ商談の幅を拡大したり、展示ブースの一部として活用できる。また、自社の工場見学を簡単に遠隔化し、商品価値のさらなる向上、視聴者の購買意欲を遠隔体験で喚起することも可能。さらに企業視察や監査を簡単に遠隔化し、現地確認が必要な業務をサポートすることも。これまでの対面接客の運用に近い形でのコミュニケーションを可能にする。