2021年03月18日 15:46

Doogが開発・製造する、協働運搬ロボット「サウザー」シリーズが、第9回ロボット大賞の中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)を受賞した。サウザーは、2020年10月9日に発表された日本ロボット学会の第25回実用化技術賞も受賞しており、ロボット業界でのダブル受賞となる。

「ロボット大賞」は、経済産業省、日本機械工業連合会、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省共催の表彰制度。ロボット技術の開発と事業化を促進し、ロボットの需要を喚起するとともに、全国から広く募ることで我が国のロボット技術の動向を把握することを目的としている。

このたび受賞した協働運搬ロボット「サウザー」は、レーザセンサ(LiDAR)と高度な独自ソフトウェア技術によって、複数の特徴的な機能を持つ汎用・多機能なロボット。追従対象認識技術によって追従対象と障害物を分離。ビーコンや目印が不要なため、人とロボットの位置調整による作業のしづらさやビーコンの紛失トラブルがない。斜面や凹凸や屋外にも適用可能であり、フォークリフトのある倉庫では塗料によるラインも対応する。

さらに、作業者に追従して走行させるだけで、レーザセンサで計測される周囲の風景や経路を記憶(メモリー)し、その記憶を辿る(トレースする)ことができるため、専用ツールや専門知識が不要。これまで自動走行ロボットが導入できなかったような、頻繁に運用場所が変わる場合でも導入できる。