2021年03月10日 17:34

町名を店舗名に、地域に密着したパン屋さんとして親しまれている「パティシエパン」が、全国への展開を開始した。2021年3月に千葉県初出店、成田市に「成田パン東町工房」と金沢市で2店舗目となる「藤江パン」が新規開業する。
パティシエパンの誕生は、ある日、いつものように焼き上げる食パンを「プリン用のボタン」で焼いてしまったことが発祥。出来上がった品を取り出して試食したところ、これまでに感じたことのない滑らかな食感のパンが焼き上がっていた。
しかしそのパンは柔らかすぎて保形性が取れておらず、いびつな形に崩れていたため、その味をそのままに、しっかりとした形の食パンレシピの研究を開始。1年間の研究開発を経て、驚きの柔らかさを損なうことなく、しっとりと水分を含んだ生地(クラム)、限りなく薄く舌触りを感じさせない滑らかさの耳(クラスト)を持つ二種類の食パン「焼き食パン」「生食パン」が完成した。
パティシエパンは「焼き立て」に強いこだわりを持っており、ほの温かさと香りまで愉しめるよう、一度に大量生産は行わず数量限定での生産、「売切れ御免」の販売スタイルを採用している。時間が経っても硬くならないことも、特徴の一つ。なお各店舗では、パティシエパンの食パンに合わせて最適な濃度、味の濃さを追求したコンフィチュール(自家製ジャム)を販売。ブランドオリジナルのラスクやクッキーなど、手軽に食べられる商品も取り揃えている。