2021年03月09日 18:14

宝島社は、国宝絵巻「鳥獣戯画」の解説書「決定版 鳥獣戯画のすべて」を、3月10日に発売する。
国宝「鳥獣戯画」は、擬人化された動物たちや、市井の人々の営みなどを墨一色で躍動的に描いた絵巻物で、約1000年前に描かれ、漫画やアニメーションのルーツともいわれている。京都の高山寺に伝わるものだが、「誰が、何のために描いたのか?」「何を物語っているのか?」など、いまだ多くの謎に包まれた作品だ。本書は、そんな「鳥獣戯画」研究の第一人者である美術史家・上野憲示さんの監修のもと、「甲乙丙丁」全4巻を収録し、その謎と魅力に迫った一冊となる。
「鳥獣戯画」はすでに失われた部分も多いため、上野さん制作協力の甲巻復原図を掲載し、絵巻の全貌や名場面などをわかりやすく解説。甲巻に関しては、国内外に散らばっている「断簡(=抜け落ちた絵)」と「模本(=模写した絵)」などのコレクションや、東京国立博物館で開催される「鳥獣戯画」特別展でも公開予定のない、江戸時代の絵師・狩野探幽による模写などのマニアックな資料も収録した。鳥獣戯画ファンや美術ファンはもちろん、歴史好きのhとまで幅広く楽しめる、「鳥獣戯画」解説書のベスト版となる。
「決定版鳥獣戯画のすべて」は定価本体1600円+税。3月10日発売。ほか、「カラー版鳥獣戯画の世界」本体1180円+税、3月10日発売。「鳥獣戯画暮らし上手の収納ポーチBOOK」本体1680円+税、3月19日発売。