2021年01月29日 13:51

トーヨーケムは、HANEDA INNOVATION CITY内の飲食店舗「HICity Square cafe/bar」の出入り口2カ所に、センシングシステム「Fichvita(フィッチヴィータ)」を設置し、来店者数や滞在者数をリアルタイムに把握する実証実験を実施する。
通常、来店者数を確認するにはPOSシステムにより購入者数をカウントすることが一般的で、非購買者を含んだ来店者数の把握は困難だったが、出入口に「Fichvita」を敷設することで、入店した時点でのカウントが可能になる。また店舗内の滞在人数をタイムリーに把握し、「密」にならない空間づくりをサポートする。
同社が開発したセンシングシステム「Fichvita」は、設置環境の明るさや光学式特有の死角の影響を受けずに人の行動を検知できる、非光学式行動検知システム。床に設置したセンサーパネルの上を歩くことで、歩幅や歩行速度、歩行方向、通行人数、転倒状態などが検出できる。これにより、プライバシーに配慮する必要からカメラが設置できない場所でも、匿名性を保ったまま人の行動を検知することができ、生活者から「被視感」を払拭し、生活に溶け込んだセンシングが可能だ。同社は、今回の実証試験を通じて個人情報漏洩リスクのない独自のセンサー技術、およびデータテクノロジーを強化し、安全・安心をキーワードにした独自のソリューションを提案することで、将来の事業化を目指していく。