2021年01月20日 15:37

日本財団は、第4弾の新型コロナウイルス対策支援として、エッセンシャルワーカーのうち高齢者福祉施設及び療養型病院等に勤務する人などを対象に、無料PCR検査を定期的に実施することを決定した。
新型コロナウイルスの感染拡大が続き終息が見えない中、介護施設等においては、新型コロナ対策の知識や経験が乏しく、職員の感染を発端にクラスターが頻発したり、従事者が生活圏で多くの人と接触せざるを得ない人が多く、自身が感染・媒介することの不安や重圧を受けている、などの課題がある。また、全国でのクラスターの発生場所として、高齢者福祉施設が、企業(43件)に続き、第2位(39件)の多さとなっている。定期的にPCR検査を行うことができれば、無症状陽性者をいち早く発見することが可能だが、検査が高額などの理由から、施設が定期的に検査をすることは難しいのが現状だった。
同財団は、介護施設等に勤務している人が定期的に、かつ高い頻度でPCR検査を受けることで安心して仕事に従事してもらえるように、また高齢者の命を守ることを目的に、今回「日本財団PCR検査センター」を開所することを決定した。まずは東京都内に所在する介護施設等の従事者の人、約19万人を対象に、希望に応じて1週間に1回程度検査を受け付ける体制を構築。検査は「日本財団PCR検査センター」として、2月8日より運用を開始する予定だ。同財団がお台場に設置している「日本財団災害危機サポートセンター」の敷地内に整備する。
所在地は東京都品川区東八潮3-1。開所日は2月8日(予定)。