2021年01月19日 16:16

「CCCマーケティング総合研究所」は、このたび、全2回に分けて「生活者の意識調査 ~2020年の社会や世の中は”何色”だった?~」を実施し、その結果をまとめた。コラムでは、2021年になってほしい色で、最も多くの回答を集めたのは「金色」で、それに「白」「オレンジ」が続く結果となり、それ以降も「黄」「水色」など比較的明るい色が多く続いており、明るい年になってほしいという願いが表れていた。
「金色」を選んだ人が2021年に期待することをみると、「東京五輪・パラリンピックの開催」「ライブ・コンサート・スポーツイベントなどの例年通りの開催」に高い期待を寄せていることがわかった。また「2021年は金色の年」と願う生活者が、この10年間に求めることのなかで、明らかに優先順位が高いのは「国政選挙をはじめ選挙のデジタル化」と「LGBTQが尊重される社会」だった。
次いで「白色の年」を期待する生活者は「デジタル庁を軸とした電子国家化」には抵抗を感じ、非正規雇用の拡大を望まない傾向がみられた。「オレンジの年」を願う生活者は「デジタル・トランスフォーメーション」「外国人労働者の定着と外国人との共存」「医療従事者をはじめ、エッセンシャルワーカーへの処遇の改善」「アナログとデジタルの長所を理解し、それを自分の頭で最適な形に組み合わせること」を明らかに優先。
最後に2020年を象徴する色であるグレーを選んだ回答者は、コロナ禍における社会的課題や前向きな生活者が期待する働き方や、社会像に対して、消極的な対応が目立った。