2020年11月06日 14:55

誠文堂新光社は、11月24日、「天文年鑑 2021年」を発売する。
本書は、2021年に起こる天文現象の予報と解説(全国8都市における日の出入り・月の出入りの時刻や月の出・月の入りの時刻をはじめ、毎月の星空、日食や月食などの食現象、各惑星の動き、準惑星や小惑星の動き、彗星の出現予報、流星群の予報など)や、2020年に起こった天文現象の観測結果を収録している。
2021年版の巻頭口絵では、2020年の7月には肉眼でも長大な彗星の尾を見ることができた「ネオワイズ彗星」の画像や、習志野市に落下した隕石の落下をとらえた火球写真などを掲載。さらに日本人によって発見された彗星(岩本彗星)や超新星の画像も掲載している。天文現象の予報ページでは、主な星雲・星団、太陽面現象、超新星、太陽系外惑星、人工天体、流星群に出現予報など、観測の進歩が著しい分野やアマチュア天文家が観測に興味を持っている分野のデータ及び予報ページの情報量をアップした。また、天体写真を赤外線の領域を撮影する際によく写る分子雲の星図「高銀系分子運の写真星図」も掲載し、天体観測や天体写真撮影時に役立つ情報が充実。
2021年に起こる天文現象として注目したい現象は、5月26日の皆既月食。この日の月食は、月の出直後、スーパームーンで大きく見える月が月食となる。また、11月19日には、月の出間もなく部分月食となるが、97%も欠ける皆既月食に近い部分月食が見られる。
定価は1200円(税抜)。配本日は11月24日。