2020年09月01日 14:33

栃木県佐野市は、「佐野らーめん予備校」を8月31日にオープンし、研修第1期生の募集を開始した。
佐野市では、市への移住と、「佐野らーめん」店の創業や事業承継を併せて支援する「佐野らーめん移住プロジェクト(仮称)」の正式名称を「佐野らーめん予備校」に決定。これに伴い、本プロジェクトのための新たな拠点施設をオープンした。
佐野市内には約150店の「佐野らーめん」店があり、その多くが繁盛しているが、高齢化による将来の後継者不足という課題がある。地域の財産である「佐野らーめん」店の後継者育成と、移住希望者にとって課題となる仕事探し、という2つのニーズをマッチングさせる本プロジェクトは、各方面から注目され、地元グルメを軸に市民・企業と行政が一体となって地域経済の活性と人材育成を推進する地方創生の新たな事例として期待されている。新型コロナウイルス感染症の拡大により準備が遅れていたが、ようやく第1期生を募集する体制が整った。
研修カリキュラム(予定)は、基礎研修(約2カ月)の後、本格修行(期間は状況に合わせ個別に設定)となっており、「事業承継者向け」は承継予定先でラーメン作りの技術を学び、「独立開業者向け」は独立開業を目指してラーメン作りの技術を学ぶ。独立開業・事業承継に向けた準備を行う段階では、開業希望者と承継希望者をつなぎ、承継・独立を行う際に必要な各種手続きをサポートする。
研修費用は、9万9800円(税込)。第1期生募集期間は、8月31日~9月30日まで。研修施設所在地は、佐野市若松町11。