2020年08月26日 18:03

三省堂は、「てにをは俳句・短歌辞典」(阿部正子 編)を、2020年8月26日(水)より発売する。本書は、好評既刊「てにをは辞典」「てにをは連想表現辞典」に続くシリーズ第三弾。
歌版(俳句・短歌版)となっており、心にひびく歌約60,000を江戸から昭和まで、有名・無名を問わず採録し、相通う詩情や歌語で分類した1ページ単位で「読む」辞典。かつ、キーワードで引ける、ひとつ上の表現をめざす「歌詠み」のための日本語表現辞典となる。
約60,000の俳句・短歌を、現代語(キーワード)で分類。有名・無名を問わず、江戸から昭和まで幅広い作者の作品を収録。キーワードで並べることで、時代を越えて、俳句・短歌の壁を越えてクロスオーバーして楽しめる。同じ詩情を俳句ではこう詠み、短歌ではこう詠むのかと、お互いに新鮮な刺激を得ることができる。特徴は、(俳句の)季語や(短歌の)歌語で分類したものではない点。俳句と短歌を同時に一冊に収めた作品集は珍しい。結社や流派の作品集ではない点も。
編者は俳句・短歌の語彙辞典の分類経験を生かしてキーワード(その作品のエッセンスとなる)で作品を分類しており、また女性や社会的弱者の目線から詠まれた生活句や、情感の深い作品を収録。ハンセン病の人たちの詠んだ俳句・短歌には、社会から隔離された困難な状況の中で、逞しく生きぬいた人々の想いや知恵が込められていて、コロナ時代を生きる私たちに励ましとヒントをくれる。定価3,200円(税別)。