2020年08月19日 18:12

MoriX(モリックス)は、暗号資産を安全に管理できる指紋認証付きICカード「MoriX Wallet Card (MWC)」を8月18日からアマゾンのECサイトにて販売開始する。

暗号資産の交換業者や暗号資産を保有する一般ユーザー向けからの需要を見込んでおり、価格は1枚2万7000円で初年度に数万枚の販売を予定している。暗号資産をめぐっては、交換業者が管理するサーバーへの不正アクセスにより多額の暗号資産が盗まれる事件が相次いでいる。ユーザーはネットワークに接続されてないハードウェアウォレットなどを使い自身が保有する暗号資産を管理する必要があるが、ウォレットを管理するためのパスワード情報が流出する危険性を伴うため、対策が必要となっている。

MoriXが販売する「MoriX Wallet Card(MWC)」は、指紋センサーと認証アルゴリズムをICカードのなかに実装した。指をICカード上の指紋センサーに置くことで本人であることを厳格に確認し、指紋情報はカードの利用時に登録した後は改ざんができない仕組みを採用。指紋データは暗号化されてカード内に記録されているため、サーバー上で指紋情報をやり取りすることはない。MoriXはクレジットカードなど金融カード向けの指紋認証カードを開発しており、高いセキュリティを実現している。

1枚のカードのなかに2つのウォレットが実装されており、それぞれ10種類の暗号資産を同時に管理することが可能だ。