2020年08月19日 18:06

au損害保険と、八重洲出版が運営するスポーツバイク専門メディア「Cycle Sports」(サイクルスポーツ)は、自転車の車道通行時と歩道通行時の自動車ドライバーからの視認性について、専門家の見識を基に検証を行った。

自転車は原則として「車道の左側」を通行することが道路交通法で定められているが、車道の左側通行を危ないと思っている利用者が多くを占めている現状だ。そこで、au損保と八重洲出版が実際に「歩道」と「車道の左側」を通行し、交差点進入時の安全性の違いについて検証を行った。

まず、交差点に進入するまで「歩道」を通行した場合、自動車ドライバーから自転車の存在が認知されにくいことがわかった。自動車にもよる、自転車とバックミラーが重なって見えなかったり、歩道の植え込みやガードレール等が自転車の気づきづらさを助長するようだ。そのまま交差点に進入すると、自転車は自動車ドライバーの視界に突然現れるように見え、接触や巻き込み事故等の可能性が高くなる。次に、交差点に進入する前から「車道の左側」を通行した場合、自動車ドライバーの意識の及びやすい範囲に自転車が存在していることがわかる。

検証の結果、「車道の左側」と「歩道」とでは自動車ドライバーからの認知に差があり、交差点進入前には「車道の左側」を通行していた方が安全であることが分かった。