2020年07月28日 18:51

7月28日、アドビは、山下清作品管理事務局の協力のもと、山下清氏作の貼り絵「長岡の花火」を塗り絵用線画にして、無料提供を開始した。

今年の夏は、新型コロナウイルスの影響により、全国で開催されるはずであった多くの花火大会が中止となり、残念ながら夏の日本の風物詩である花火を夜空に見ることができなくなった。そこで同社は、誰もが花火の美しさや力強さを感じることができるよう、山下清氏の作品を借りて線画にし、Adobe Frescoで塗り絵を楽しんでもらうことにした。

山下清氏は、北海道から沖縄まで良質な花火を求めて旅をした花火愛好家としても知られている。山下清作品管理事務局の山下浩氏によると、「放浪画家と言われた山下清だが、実際の放浪ではほとんど絵を描いていない。旅先で見た風物を自分の脳裏に鮮明に焼きつけ、東京に帰ってから自分の記憶によるイメージを描いていた。その代表作が「長岡の花火」。山下清は一瞬の輝きで消えてしまう花火を脳裏に焼き付け、それを自分のフィルターを通した画像として作品として仕上げていた」という。

本作も貼り絵でありながら、作品に宿る花火の美しさや力強さは、さながら新型コロナウイルスに打ち勝つ力が宿っているよう。d同社では、多くの人がこの塗り絵に色をつけてソーシャルメディアに投稿、共有することで、日本が困難な時期を乗り越える希望と勇気にして欲しいとしている。ダウンロードはこちら