2020年06月11日 18:32

合同会社nekiwaが運営する「手しごとのある暮らしmaru」にて、丸森町のしるく文化を伝える「SILKWa(しるくわ)」が発信する「佐野地織保存会」の商品の取り扱いを開始した。

丸森町は、かつて養蚕業で栄え、現在も5名の養蚕農家が養蚕を営んでおり、佐野地織は、丸森しるくを中心に綿や麻など多様な素材を使用した丸森の伝統的な技術。「SILKWa」を手がける阿部倫子さんは、町内に移住後、しるくの機能性と、今も守り継ぐ養蚕農家や「しるく」を扱う作り手のまっすぐな想いと、決して楽とはいえない作業工程にも真摯に向き合う姿に惚れ込み、本ブランドを立ち上げた。

丸森町では、つる細工、竹細工、藁細工などひと昔前にはどの地域でも当たり前に存在した技術を守り受け継いできた。しかし、昨年10月に町内を襲った台風19号の影響により、制作・販売の基盤となっていた団体が解散となり、販路を大きく失うことに。新たな販路を開拓し、丸森町の作り手が受け継いできた素晴らしい技術を全国に伝えるため、合同会社nekiwaが今年の4月に「手しごとのある暮らしmaru」を立ち上げ。「毎日を少しだけあたたかくする、手しごとの素朴なぬくもり」をショップコンセプトに、日々の生活を少しだけ豊かにしてくれる手しごと商品を販売している。

今後、新たに「SILKWa」をラインナップに加え、日本に古くから伝わる手しごとを取り入れたライフスタイルを提案していく。