2020年05月07日 09:20

壱岐の華は、酒税が免除される手指消毒液用の高濃度アルコール「壱岐の華 アルコール62%」の生産を開始した。

新型コロナウイルスの蔓延にともなう消毒液の不足が問題となる中、厚労省は3月23日付で「酒類製造業者が製造する高濃度エタノール製品を手指消毒用に使用して差し支えない」と通達し、全国の酒造会社で製造が始まった。しかし、消毒目的であっても、酒造会社が製造する高濃度アルコール製品にはアルコール度数に応じた酒税が課されていた。免税の対応を求める声が上がる中、国税庁は、5月1日に「不可飲処置が施された高濃度アルコール製品」に関して、酒税を課さないことを通知。これにより、酒造会社が税務上の申請を行った特定の直接販売において、酒税を含まない価格にて高濃度アルコール製品の供給が可能となった。

これを受け同社は、医療・福祉関連施設など、飲用を利用目的としない取引先に関して、酒税を含まない価格で供給することとして案内を開始。従来のスピリッツの6割程度の価格で供給が可能となる。既に複数の医療機関から問い合わせを受けており、医療機関等への免税品の出荷は5月11日から開始する。尚、一般向けの販売は飲用目的の可能性もあることから、従来通り酒税を含んだ高濃度アルコールのスピリッツとして販売を行う。

販売料金は900円(消費税別、酒税は免除)。出荷開始日は5月11日(医療機関・福祉施設向け専用)。

壱岐の華