
リンクアンドコミュニケーションは、新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化に関する2回目の調査を行い、結果をまとめた。
まず、歩数を、日本人の平均歩数の半分未満となる「3,000歩未満」、「3,000~6,000歩」、「6,000~9,000歩」、健康日本21の目安である「9,000歩以上」の4段階に区分し、期間による変化を分析した。それによると、3,000歩未満の人は、コロナの影響がさほど大きくなかった1月では17.8%だったのに対し、自粛要請期間では20.1%、緊急事態宣言期間では28.4%となり、30%近くまで増加している。また、6,000歩未満の人は、1月は50.2%、その後緊急事態宣言期間には63.4%と、その差は13.2ポイントと急増しており、全体的に歩数が減っていることがうかがえる。
また、歩数で消費しているエネルギーと、運動で消費しているエネルギーを足し、厚生労働省が「健康づくりのための運動指針2006」で推奨している1日の活動量の200kcalと比較した。すると、3,000歩未満の人は、1日に約90kcal分の消費エネルギーが不足していることが分かった。
90kcalを消費するためには、掃除であれば24分、自宅でできる軽めのエアロビクスで17分、ウォーキングで21分の時間が必要。3,000歩未満の人は、これらの家事や自宅でできる運動、まわりに人がいない環境でできる運動をうまく組み合わせて、不足している90kcal分を追加で消費するよう促す必要がある。ただ、歩数が減った今はダイエット効果が現れにくく、4月以降、歩数にかかわらず体脂肪率が上昇傾向にあることも分かった。