2020年03月05日 18:32

兵庫県立大学 国際商経学部 末弘研究室は、Pooka.(プーカ)と共同でVR技術を使った大学紹介動画を作成。インドネシア・バリ州の高校で現地説明会を実施した。日本で学びたい「外国人留学希望者」向けの現地説明会でVR技術を活用したのは、国内では初めての事例となる。
東南アジア諸国では、日本の大学へ留学を希望する学生が多い一方で、渡航費が高いなどの理由で簡単にオープンキャンパスに参加することができないため、日本の状況や環境がわからず留学の意思決定が難しいという課題があった。今回は、協定を結んでいる4SMAN高校の学生・教員・保護者向けに、日本人学生と共同生活をする国際寮・教育施設・実際の授業の様子、そして、すでに同大学に留学している外国人留学生の様子などをVR撮影しバーチャルツアーを制作。
VRによる360度映像と、英語によるナレーションによるガイドで理解を深めてもらうよう工夫した。今回体験した22人中全員が「VRによって日本にある大学を身近に感じられた」「実際に行ったような体験でとても驚いた」「寮の部屋のサイズ感がわかった」など肯定的な反応を示した。
末弘研究室では同大学の学生向けにVRを使った英語授業を展開するなど、新しい教育カリキュラムの実現に向け「ILU-Hyogo」の教材コンテンツを拡充。学生は、英語で兵庫県について発信する力を身につけたり、また英語面接に自信を持って臨めるように、VR教材を利用する予定。