2019年09月30日 13:58

凸版印刷が運営する印刷博物館が主催した企画展「天文学と印刷 ―新たな世界像を求めて」で上映した展示映像が、「映文連2019アワード」の優秀企画賞を受賞した。
本企画展では、天動説から地動説への転換という天文学上の一大変革期に、当時登場したばかりのメディアであった活版印刷が果たした功績を、当時の印刷物110点を展示して紹介。展示映像「天文学と印刷 Astronomy and Printing, In Search of New World Vision」(9分)では、地動説を発表した「天球の回転について」(1543年)の出版が、コペルニクスが暮らすフロンボルク(ポーランド)から遠く離れたニュルンベルク(ドイツ)で行われた背景や、活躍した印刷者など、現地ロケを中心とした映像で紹介し、展示の理解を図った。
「映文連2019アワード」は、「プロフェッショナルが選ぶ、プロフェッショナルの仕事にふさわしい作品」を積極的に発掘・顕彰することを目的としており、本年度は合計125作品の応募があった。同社が受賞した「優秀企画賞」は特別表彰にあたる。