2019年09月10日 16:57

NHK出版より、9月10日、「誰も知らないレオナルド・ダ・ヴィンチ(著者:斎藤泰弘)」が発売される。

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画作品に言及した書籍は多いが、彼が生涯書きためた、詳細な図像と左右を反転させた「鏡文字」で書き綴った「手稿」(自筆ノート)に注目して、その天才性を説いた本はほとんどない。本書では、古代イタリア語に精通し、鏡文字研究の第一人者でもある著者が、レオナルド没後500年の今年、天才画家の知られざる姿を活写する。

驚かされるのは、「レオナルドはアルキメデスになりたかった」という指摘。運河の開削や治水事業、架橋計画に関するスケッチとメモからは、水を操る軍事技師として、マキアヴェッリと共にピサ攻略の作戦を練った、意外な一面が浮かび上がる…。

「天才」というイメージだけが独り歩きしてしまった芸術家の姿を、彼が遺した膨大な「手稿」を軸に描き出す、まったく新しいレオナルド・ダ・ヴィンチ論。価格1,100円(税別)。詳しくはこちら