2019年05月07日 16:59

マゼックスは、農林水産航空協会認定機で農薬散布ドローン「飛助MG」を、4月1日より納品開始した。

「飛助MG」の最大の特長は、「散布性能の向上」。薬剤散布に不可欠なのは「ダウンウォッシュ」だが、ドローンは無人ヘリと比較すると機体が軽量であるがゆえに、薬剤が風に流されてしまう傾向にあることがデメリットとされていた。同社では、強いダウンウォッシュを生み出せる「4枚プロペラ」を採用。

しかし、4枚プロペラだとダウンウォッシュが渦巻く現象が起こり、薬剤散布の時、風に流される原因になるため、渦の影響を受けにくくする「前後切替」を開発した(特許出願中)。また使用しているノズルも農業用ではなく、きめ細かく、均等に散布するように基準が定められた工業用途で知られているドイツ製のノズルを採用している。

「飛助MG」の開発期間は、おおよそ一年半。今後も同社では、農薬散布ドローンの「本質」である散布性能にさらにこだわり、レベルアップを図るとしている。