2017年08月28日 09:44

KADOKAWAは、池上永一さん4年ぶりの長編小説「ヒストリア」を、8月25日に発売する。
池上さんは「レキオス」や「シャングリ・ラ」といった壮大なスケールのSF作品、「テンペスト」「黙示録」など沖縄を舞台にした歴史時代作品で注目を集めてきた。本作は、「黙示録」から4年ぶりの新刊、そして、ボリビアへ移民した主人公の目を通し、初めて沖縄戦を描いたことでも話題の作品だ。第二次世界大戦後、沖縄からボリビアへ、南米を単身生き抜いた女性の波乱の一代記となっている。
戦前は日本と清国、そして戦後は日本とアメリカに挟まれ、大国に揺り動かされてきた沖縄。その沖縄出身者である著者だからこそ、ボリビアに移民し、浮遊してしまった人々のアイデンティティはどこにあるのか、そして戦争とは何かを、エンターテインメント作品を通して現代人に問いかける。
定価は1900円(税抜)。