2025年10月29日 19:55

システムリサーチが運営している「創作品モールあるる」は、全国のEC利用者200人を対象に「デジタル接点(アプリダウンロード/会員登録/LINE友だち追加)」に関する調査を実施した。

調査の結果、最も面倒と感じる行動は「会員登録」で53.5%に上り、アプリダウンロード(13%)やLINE友だち追加(15%)を大きく上回っていた。最も多い理由は「個人情報の入力が面倒(32.6%)」。次いで「通知や広告が煩わしい(19.9%)」「結局使わなくなりそう(18.9%)」が挙げられ、入力負担と利用継続性の不安も大きな心理的障壁になっている。

過去3カ月以内に実際に行った行動としては、アプリダウンロード(24.9%)が最多。一方で「特に何もしていない」と回答した層も22.1%存在し、デジタル接点そのものを避けるユーザー層が一定数いる。それでも会員登録(19.6%)、LINE友だち追加(14.2%)など、面倒だと答えつつも実行している人も少なくなく、「面倒だけど必要ならやる」状況が浮かび上がった。

最も魅力的な特典は「割引クーポン・ポイント付与」が67%で圧倒的多数。一方で「特典がなくても必要ならやる」21%も存在し、施策設計では「必要性の提示」と「金銭的メリット」の両輪が重要なことがわかる。UX改善の観点では、「すぐに退会・解約できる安心感(39.1%)」が最多。透明性とコントロール感が消費者行動を後押しすることが分かった。

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