2025年09月26日 15:16

羽曳野市は、市民の文化・芸術活動の拠点「LICはびきのサムテックホールM」に設置されているパイプオルガンの修復を目的とした、ふるさと納税型クラウドファンディング(GCF)を開始した。

「LICはびきのサムテックホールM」のパイプオルガンは、2000年の開館とともに導入されて以来、20年以上にわたりコンサートや教育プログラムを通じて市民に親しまれてきた。スイス・フェルスベルグ社製の本格的な楽器で、3033本のパイプを備え、外観には羽曳野市の象徴であるブドウや白鳥の彫刻が施され、市の文化を象徴する存在となっている。

しかし、音の要となる「ふいご」の革部分が経年劣化により空気漏れを起こし、音色の安定性に支障が生じている。このままでは演奏や教育活動に影響が出るため、市は専門技術者を招聘し、ふいごの張り替え修復を実施することを決定した。寄せられた支援は、ふいごの張り替え修復に加え、今後予定しているオーバーホール作業など長期的な維持・保存にも活用する。なお、目標金額に達しなかった場合や上回った場合も、関連する費用に充当する。

このオルガンの音色は、地域の人々の記憶と深く結びついた大切な財産であり、未来へ引き継ぐべき文化遺産でもある。今回のプロジェクトをその第一歩とし、修復後も豊かな響きを守り続けられる体制を整えていく。目標金額は200万円。募集期間は9月1日~11月29日(90日間)。

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