2025年09月25日 09:43

三菱電機は、集中度や眠気度などの人の感情を可視化した「感情推定データ」や体動数、睡眠レベルなどのバイタルデータ、温度や湿度、CO2濃度などの環境データを法人向けに配信する新サービス「エモコ分析サービス」を10月に開始する。

生き方や価値観が多様化する現代において、心身の健康や社会的な充足感が満たされた状態であるウェルビーイングが注目を集めている。同社は、2023年2月に発売したルームエアコン「霧ヶ峰」に「エモコアイ」を搭載し、風のあたり方に対して人が感じる快・不快に応じて気流を調整することで、家庭における快適性の向上に貢献してきた。同社では、「霧ヶ峰」で培った感情推定技術を幅広い分野で活用するために、小型で設置自由度の高い「エモコセンサーユニット」を開発した。

本サービスで配信する「感情推定データ」は、「エモコセンサーユニット」を使用し、非接触で取得したデータを独自のアルゴリズムを用いて「エモコ分析クラウド」上で分析したもの。法人やサービス提供会社は、これらのデータを活用し、例えば、従業員の集中度合いを出社時と在宅時で比較しよりよい働き方となる出社頻度を提案したり、生産性の高い時間帯や座席による違いなどを特定したりすることで最適なオフィス環境を構築できる。これまで主観で説明されることが多かった人の感情を可視化した「感情推定データ」を配信し、集中度や眠気度などの人の状態に応じたサービスの実現を支援することで、幅広い分野でのウェルビーイングの向上に貢献する。

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