2025年09月17日 12:10

ノウタスは、独自に開発した「AIぶどう栽培システム」の検証と特許を出願を完了し、本格的な事業展開を開始した。

従来の果樹栽培は、地域や気候、農家の熟練度によって成果が大きく変わる繊細な営みだ。多くの農家が努力を重ね安定生産を実現している一方で、近年は猛暑による着色不良や大粒化のトレンドに伴う果実割れのリスクなど、新たな課題が浮き彫りになっている。

ノウタスが開発した「AIぶどう栽培」は、「ポット栽培による根域制限と低温貯蔵による人工休眠で収穫サイクルを自在に設計」「鉢単位の栽培房数を限定し変数を最小化」「センサーと定点カメラで得たデータをAIが解析」「水・光・温度・湿度を自動制御し最適環境を提供」といった技術により早期収穫や周年生産を実現する。これにより、「高収量・高単価(オフシーズン供給による価格優位性)」「病害リスク低減、農薬使用削減」「作業の簡素化による誰でもできる農業」「遊休施設・空き家を活用した都市型果樹工場の実現」が可能になる。

ノウタスはこれまでもぶどう栽培技術について、九州大学、桐蔭横浜大学、AGRIST社など複数の研究機関や企業と連携しており、培養土活用・再生可能エネルギー利用、AIロボットによるぶどう収穫など多角的に研究を進めている。またノウタスはAIによる環境制御だけでなく、「品種改良」の研究開発にも注力している。林ぶどう研究所と共同で進める新品種「パープルM」をはじめ、栽培が容易で小粒でも魅力ある品種の開発にも取り組み、サイエンスとテクノロジーによる持続可能な農業を実現していく。

ノウタス