2025年09月08日 13:00

日本対がんファイナンシャル・プランナーズ協会(JCFP)は、がんと経済的支援に特化した新資格「Cancer FP(がんファイナンシャル・プランナー)」の認定試験を9月より正式に開始した。
日本人の2人に1人ががんに罹患すると言われている。治療費や収入減少による「経済毒性」は大きな社会課題だ。従来のFP資格や保険提案だけではカバーしきれない「がん特有のリスク」への対応が求められている。こうした背景から、医療と金融を横断的に学び、顧客を支援できる専門人材を育成する新資格が誕生した。
本資格は、FP資格保持者や生命保険営業職が、顧客の「がんとお金」に関する課題へ専門的に対応できるよう設計されており、提案力の差別化と信頼性の向上につながる。合格し正会員「Cancer FP」となった人は、名刺・提案資料に「Cancer FP」の称号を使用可能。会員限定教材(制度一覧シート、法人向け提案資料、セミナースライド等)の提供、医療従事者・患者団体との協働機会やネットワーク参加、協会公式ロゴデータの利用、協会主催の研修・継続教育への優待参加、といった特典を受けられる。実務的メリット(FP・保険営業職向け)としては、がん保険・医療保険提案に「専門性」を付加、住宅ローン団信の提案で差別化を実現、法人保険・福利厚生の新しい切り口を提供、など。
今後の展望として、11月にACFP(中級)試験を開始予定。上級資格(ECFP)の整備を進め、医療と金融を横断する高度専門家を育成、保険会社・FP事務所向けの研修、大学教育との連携を強化する。