2025年08月19日 16:32

Smart Opinion は、乳房超音波(エコー)検査の医師の診断をAIで支援する「スマートオピニオン METIS Eye」の実装の準備が整い、慶應義塾大学予防医療センターで8月19日より運用開始する。

「METIS Eye」は、医師の読影を補助し、見落とし防止を支援することを目的に開発され、2024年5月にプログラム医療機器として薬事承認を取得した。乳がん検診は精密検査を行うべき症例か否かを判断する場であることから、精密検査の必要性が疑われる病変候補部位と、当該病変候補部位を国際的な基準であるBI-RADSカテゴリー分類に基づき判定、精密検査の必要性の有無を検出する。

精密検査の必要性が疑われる所見の検出感度は94.4%であり、医師が当該AIを使わずに判定した場合とAIを使って判定した場合において、有意性が認められた。医療用画像管理システム(PACS)と連動して使用する場合は、撮影した画像を「METIS Eye」がシームレスに解析し、その結果をPACSに保存。医師は、これまでの検診フローを変えることなく、「METIS Eye」による解析結果をPACSのビューワーでセカンドリードとしてダブル読影できる形となる。

従来の簡単・痛くない超音波検査のまま、医師の読影をサポートすることで、これまで以上に安定した精度での診断を支え、小さながんも見落とさず、診断の確かさを補強する。