2025年08月12日 15:56

マプリィは、モービルマッピングシステム(MMS)の解析機能をアップデート。GNSSが届きにくい森林内でも高精度な点群取得を可能にするほか、高速保存機能や一時停止機能を新たに追加した。これにより、軽バンや軽トラックにMMSを搭載して林道や山間部を走行するだけで、現地の動画と点群データをもとに、現況把握や台帳整理をより効率的かつ簡易に行うことが可能になる。

近年災害の報告も増える中で迅速な復旧や森林施業の効率化のためには、現地の林道や管理道路の詳細情報を正確に記録・管理することが求められる。しかし、多くの林道は始点、終点が曖昧であったり現況が紙で正確な位置把握や台帳作成に課題があった。

「mapryMMS」は、LiDAR・カメラ・GNSSを搭載した計測システム。一般車両(軽トラ・小型車等)にも搭載可能で、走行するだけで街や山林の3D点群データと動画を同時に取得できる。助手席に設置したタブレットの数タップで操作が可能で、計測後は専用ソフトにデータを取り込むだけで解析・地物登録・GIS連携まで可能。

特徴は、GNSSの弱い林道でも高精度補正が可能であること。内蔵のジャイロセンサやLiDARデータの合成技術(SLAMやIMU)を活用し、林道や森林内でも正確な走行軌跡と点群データを記録する。またmapryPC版でカンタン解析、断面図の取得や立木情報の抽出も対応し、点群データを見ながら地物マッピングも可能。