2025年07月25日 12:31

ニフコは、「一般企業向け熱中症予防対策システム」の実証実験を開始した。

昨今の気候変動に伴う気温上昇が社会に大きな影響を及ぼす中、職場における熱中症対策を強化するため、6月1日より改正労働安全衛生規則が施行された。「WBGT値(暑さ指数)28度以上又は気温31度以上の環境下で連続1時間以上又は1日4時間を超える作業」が見込まれる職場では、熱中症の重篤化を防止するための3大実施事項として、「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられている。

今回、同社が実証実験を開始した「一般企業向け熱中症予防対策システム」は、エリア別と作業者別、両方の状況を見える化することで、職場における熱中症予防対策の3大実施事項全ての実施をサポートするもの。本実証実験は、7月より、愛知県豊田市にある同社名古屋工場の他、カネヨシのみよし物流センターなど、倉庫業・製造業を営む取引先企業7社にて開始している。

同社開発の「熱中症予防対策システム」は、既に、神奈川県横須賀市立の中学校などにも本格導入されており、教育現場における子どもたちの健康・安全を守るために役立てられている。今回実証実験を開始した企業向けシステムは、従来の学校向けシステムで実現したエリア別環境の見える化に加え、作業者別の温湿度・WBGT(換算)値も見える化し、更に、日々のチェックリスト自動作成機能を追加したものとなる。

本システムは10月頃までの実証実験を経て、検証・評価・改善を行い、2026年春頃の一般販売を予定。

ニフコ