2025年07月25日 12:29

日本マタイは、太陽光に含まれる「近赤外線」を反射し、ネット自体の温度上昇を抑える、緑色の「昇温抑制遮光ネット」を開発した。
遮光ネットといえば、これまでは農業用の黒や、反射重視の白が主流。でも、黒は無骨、白は眩しすぎる…と感じていた人も多いのではないだろうか。日本マタイの昇温抑制遮光ネットは、やわらかなグリーン。オーニングほどおしゃれではないかもしれないが、庭先やベランダ、子どものスポーツ観戦や高齢の人の休憩スペースなど、見た目にこだわりすぎず、それでいて「使いやすくて快適」な空間づくりにぴったりだ。
従来の白い遮光ネットは、近赤外線の反射には優れる一方で、眩しさや光害が課題だった。この製品は、同社のフィルム技術を応用し、「赤外線反射」と「眩しさ軽減」のバランスを追求。屋外のさまざまなシーンで使いやすい仕上がりになっている。人工太陽光を用いた比較試験では、シルバーや黒いネットより10℃以上も温度上昇を抑制。白いネットと同等以上の昇温抑制性能を確認している。また、本製品は、風通しの良い「ラッセル編み構造」を採用。日差しをしっかりカットしつつ、風はスムーズに通るため、熱がこもりにくくなっている。群馬県館林市の住宅での実証試験では、ネットの下が外気温より10℃以上も涼しいという結果になった。農業用ハウスでの実証試験でも、ミニトマトの健やかな育成に貢献している。
価格はオープン。