2025年07月22日 16:17

京都芸術大学大学院の研究チームと、街ナカホテル「OMO7大阪(おも)by 星野リゾート」は、コミュニケーション研修「おせっかいプロジェクト研修」を6月に実施した。
本研修は、京都芸術大学大学院 学際デザイン研究領域の研究員である青山優里さん・長谷川霞さん(修了生)によって企画されたもの。研修では、「どこ行くん? 一緒に行こか?」「ちょっと助けたって」など大阪らしい表現を声に出して練習したのち、チェックイン対応や館内案内など実際の業務を想定したペアワークを実施した。
参加者は、自分なりの「おせっかいフレーズ(OMOフレーズ)」を考案し、最終的に接客シーンごとの「おせっかい注力スクリプト」を作成して現場に持ち帰る構成となっている。さらに、研修後の行動変容を後押しする仕組みとして、16マスの「おせっかいビンゴ」も制作され、今後は社内での活用が期待されている。
研修を企画した、青山優里さんと長谷川霞さんは、「小さな援助行動(親切)ができる社会とは?」という問いを出発点に、「大阪のおばちゃん」のことばに着目。日常の声かけを促すワークショップを開発し、修了後も研究員として実装と改良を続けてきた。
一方、OMO7大阪では、地域とのつながりや「おせっかい」なホスピタリティを大切にしてきた。参加者からは「同僚のおせっかいの視点を共有できた」「自分なりの声かけの型ができた」といった声が寄せられ、チーム内での相互理解や行動の前向きな変化につながっている。