2025年07月17日 15:52

ヤマタネ、BASF、およびNEWGREENは、日本の水稲栽培において、脱炭素・低環境負荷につながる新しい栽培法の支援と、その生産物の流通ならびに付加価値創出に向け、戦略的提携の協議を開始。今後、デジタルソリューション、カーボン認証プログラム、流通インフラの連携を検討し、持続可能なコメ生産を支援するエコシステムの実現に向けた事業連携について協議を進める。
日本のコメ生産は現在、構造的課題に直面している。生産者の高齢化や後継者不足、気候変動による収量・品質の不安定化、インフラの老朽化などの課題があり、量と質ともに安定した供給にリスクが生じている。持続可能な生産と安定した流通を実現するためには、生産性の改善や現在の栽培環境に適した栽培法の確立と収益性の改善が急務。
そこで3社は、近年新しい栽培法として注目される「節水型乾田直播栽培」をもとに、生産者の収益性を向上させる仕組みを強化する。具体的には、xarvio(R)デジタルファーミングソリューションのAI技術を活用した農学的意思決定エンジン(ADE)により、本栽培方法の栽培体系の確立を推進。生産者へ収益が還元される仕組みの構築を目指す。
この取り組みにより、生産現場を基点とした脱炭素化と、付加価値米のサプライチェーンの構築が一層強化され、農業の環境面と経済面との両面における持続可能性に貢献する。