2025年07月16日 16:07

グッドネーバーズ・ジャパンが運営する「グッドごはん」では、低所得のひとり親家庭へ向け、「夏休み 子どもの食を守る支援プロジェクト」を実施する。

学校給食がなくなる夏休み期間は、家庭での食費負担が増えるなど出費がかさむ傾向があり、経済的に厳しい状況にあるひとり親家庭では生活のさらなる困窮が懸念される。グッドネーバーズ・ジャパンが「グッドごはん」を利用する家庭へ行った調査では、学校の長期休み中、1日2食以下となる子どもの割合が増加する実態も明らかとなった。加えて、昨今はお米をはじめとする食品価格の高騰が続いており、暮らしの厳しさに拍車をかけている。

こうした状況を受け、本プロジェクトでは「お米・栄養バランス・すぐ食・季節感」の4つの柱を掲げ、学校給食のない期間に特に必要とされる食品を、すべての対象家庭へ無償で配付する。

「グッドごはん」では、来る夏休みに向け、食品支援の利用希望世帯が増加すると見込んでいる。6月の「グッドごはん」での食品配付世帯数は、前年同月比7割増・過去最多の5654世帯に達したが、家計が一層逼迫する7月から8月の夏休み期間には、支援を必要とする家庭がさらに増える可能性がある。

こうした想定に伴い、支援対象家庭へ配付する食品の確保が急務である一方、物価上昇の影響や、企業による食品ロス削減の推進なども相まって、今般では全国各地のフードバンクで食品寄付が減少している。この夏、空腹に苦しむ子どもを誰ひとり取り残さないよう、支援の輪が広がることを願っている。