2025年07月11日 15:49

東罐ロジテック、全通、JR貨物およびT2の4社は、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコンビネーション」の実証を、7月14日より関東ー九州間で開始する。

「モーダルコンビネーション」の取り組みは、2024年11月より日本通運・全国通運・日本フレートライナー・JR貨物・T2の5社で検討を進めてきた。貨物鉄道輸送の全国ネットワークと、T2が有する自動運転トラック技術を融合させ、「自動運転トラック×貨物鉄道」のモーダルコンビネーションを実現。自動運転区間における輸送ルートの複線化を構築するほか、柔軟な輸送力の増加を可能とするなど、物流の可能性を広げることを目的とし、6月に北海道ー関西間で初回の輸送を実施した。

今回は、「モーダルコンビネーション」の実証として初めて「往復」の区間を設定。往路は、東罐興業の厚木工場(神奈川県)から大阪府までをT2の自動運転トラックで幹線輸送し、大阪府から福岡県までをJR貨物の貨物列車で輸送する。復路は、福岡県から大阪府までを貨物列車で輸送し、大阪府から東罐ロジテックの北関東営業所(埼玉県)までを自動運転トラックで輸送。

T2が開発したレベル2自動運転トラックを用いて、東罐興業が取り扱っている飲料用紙コップ等の紙容器およびプラスチック製容器の輸送に取り組む。さらにT2が2027年から開始を予定しているレベル4自動運転トラックを用いたモーダルコンビネーションも視野に入れ、国内初の新たな輸送モデルの確立を目指す。